スニーカークリーニングのリスクその1【加水分解】
2019年02月09日
▷▷▷前回、なぜクリーニング業界で今までスニーカークリーニングがメニュー化されていなかったのか書きました。
これからスニーカークリーニングのリスクを具体的に書いていきます。今回は世にも恐ろしい………
①【加水分解】
スニーカーは革製、布製、合成皮革製またコンビのもの様々な素材があります。
それぞれ素材の寿命と性質は異なります。(詳細はまたの機会に)しかし底はラバーソールまたは発泡ウレタンソールでしょう。ここに恐ろしいリスクが潜んでいます!
最初に発泡ウレタンソール
この寿命は製造から3年から5年から劣化が進むといわれています。
大差はありますが10年以上もつなんてことはまずありません。原型はとどめていても手で押さえるとまさに発泡スチロールのように粉々に崩れていきます。これは未使用品も同じですから「まだあまり履いてないのに(T.T)」、「購入して間もないのに(T.T)」なんてことになります。
うっかり水に漬け込むだけで擦ったり力を加えなくても底がボロボロと崩れ落ちていきます。
次にラバーソール!
これも本当に恐ろしいです!
ラバー(ゴム製)は10年以上もちます。しかし本体に合成樹脂(ボンド)で接着されています。この合成樹脂がやはり3年~5年で劣化が進むのです。またラバーソールの中に発泡ウレタンが入っているケースもあります。
表が発泡ウレタンなら触ればわかります。しかしラバーソールの場合はわからない!
洗ったら底がゴソッとはがれてしまうことになります。
スニーカークリーニングがなぜハイリスクか!!
100%このどちらかですから!
10年以上もたないかつその仕分けは極めて難しいアイテムなのです!
クリーニングしてこのような事故にあったら100%クリーニング屋さんの責任になるのです。
前回、書きましたがメーカーはメンテナンス、クリーニングに際して一切の責任は追いません。
だから合成皮革や加水分解の知識のあるクリーニング屋さんはメニュー化したがらないのです。
しかしそのリスクを回避してお客様のご要望にお応えできるノウハウをレッツは業界にご提案しています。
あっ!誤解されたら困るので…
加水分解したものは直せませんから(^^;)
引き続きスニーカーのリスクを書いていきますのでご興味のある方はご覧下さい。